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ソニーの事業計画に詳しい関係者によると、同社は家庭用据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)」の次世代版にゲームをストリーミング配信する技術を提供する計画だ。同社はこれらの特長を生かし、市場での立場を固める。
この新技術は20日に次世代版本体とともに発表される予定で、ユーザーはこれにより、インターネットを通じて配信されたゲームで遊べるようになるという。このストリーミングサービスは次世代版で現行のPS3用のタイトルを使うために導入される。次世代版ではこのほか、光ディスクに保存された新しいゲームでも遊べるとみられる。
これに先立ち、ソニーは昨年、クラウドゲームサービス会社の米ガイカイ(カリフォルニア州)を3億8000万ドル(当時のレートで約300億円)で買収した。現在多くの企業がインターネットを通じてシンプルなゲームを提供しているが、ガイカイは視覚的に楽しめるゲーム(visually intense game)を提供している企業の1つだ。こういったゲームは通常、高機能なパソコンやゲーム機に搭載されるような特殊な電子回路を必要とする。
このストリーミング技術はソニーが次世代版で提供するとみられる新機能ないし改善点の1つで、同社はこれをニューヨークで開催するイベントで公表する見通し。次世代版に詳しい人物によると、新型PSは例えば、動作検知技術「ムーブ」のより忠実度の高いカメラや新型コントローラーに搭載されたタッチ式のパッドを使って動きを制御する可能性がある。
ソニーの長年のライバルで、年内に据え置き型ゲーム機の次世代版を発表するとみられているマイクロソフトもそれに同じような改善を加えており、同社の試作品に詳しい人物によれば、ゲーム中のプレイヤーの動作・音声を検知・追跡する能力を上げるため、「キネクト」のカメラやその他の部品をアップグレードするという。
しかしソニーのストリーミング技術は、新型機で最も話題になる部分の1つになるかもしれない。業界幹部はクラウドゲーミングがゲーム市場の重要な分野になるとの見方を示し、顧客のコストを低く抑え、携帯端末上で簡単に複雑なゲームを利用可能にすると指摘している。
ソニーによる買収以前にガイカイと協力し、このようなサービスを可能にする技術を開発した半導体メーカー、エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、「クラウドゲーミングはゲームをもっと便利にする」と述べ、「すぐに始められ、端末を選ばずどこでも遊べるようになる。それがゲーム業界のさらなる発展につながるだろう」と付け加えた。
しかし、ストリーミングサービスの構築は技術的に困難で、費用もかかる。ガイカイのライバルであるオンライブは昨年、破産の代替的手続きの中で、身売りを余儀なくされた。
オンライブは10年近くの開発を経て2010年に設立されたが、複数の消費者用端末に対応しなければならなかった上、ビデオゲームを扱う高機能サーバーを多数稼働しなければならないという重い負担に直面した。
またストリーミングはゲーム市場の消費者の慣習とも食い違う。ゲームは通常、光ディスクの形状で消費者に販売され、ゲーム機で再生される。ソニーがストリーミングされたゲームに対してどう課金するのかは不明だが、消費者は現在多くの人々がしているようにゲームを友人と共有したり、それを小売店に転売することが容易にできなくなるとみられる。
それでも、関係者によれば、ソニーはこの取り組みを進める意向で、ガイカイのサービスの準備に多額を投資している。マイクロソフトの関係者によれば、同社もクラウドゲーミングの自社版を試みているが、過去には全ての顧客にリーチできるほど大規模なサービスを構築するコストに疑問を呈していたこともあるという。