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ロンドン五輪開幕までわずか。テレビ局の中でもとくにソワソワしているのは現地入りするおじさんキャスターたち。「朝ズバッ!」(TBS)のみのもんた(67)、「とくダネ!」(フジ)の小倉智昭(65)、「Nスタ」(TBS)の堀尾正明(57)の3人。
各局ともメーンキャスターは若手が務める。TBSは中居正広、フジは国分太一らで、どうしてみの、小倉、堀尾が出掛けるのか疑問視する声もある。物見遊山ではないかというわけだ。
まずはみの。アナウンサー生活45年で五輪取材は初めて。7月30日から8月2日にかけて現地の特設スタジオから生放送する。「朝ズバ」は05年開始のため、五輪は08年の北京五輪とロンドンで2度目。北京の時はみのは東京のスタジオから伝えた。なぜ今回は現地なのか。
「最近は視聴率が盛り返しており、論功行賞の意味もある。去年はギャラのダウンも伝えられ、本人は『降りる』とごねた経緯もあるから、ご機嫌とりの面もあるのではないか」(TBS関係者)
小倉は今回のロンドン五輪取材が最後ともっぱら。「とくダネ」は以前から打ち切り説がくすぶっているからだ。
「今回は特別な意味を持つ五輪取材でしょう。取材費も普段より上積みされるようで、それは小倉に対する慰労金の意味合いもある。問題は彼の解説です。五輪通で一家言ある人ですが、知ったかぶりが過ぎると鼻につきますからね」(フジ関係者)
堀尾はアテネと北京と2回の五輪取材を経験している。
「NHK時代を含めると五輪取材の経験は豊富です。スポーツの知識もあるし、まじめにデータを収集してユーモアをまじえてリポートするタイプです」(放送評論家の金沢誠氏)
五輪に懸ける思いは三者三様だが、みの、小倉よりは堀尾が期待できそうだ。
(日刊ゲンダイ2012年7月14日掲載)