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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
[関連写真]
2012年9月6日付
●TPP交渉参加越年に、APECでの表明見送り(朝日・3面)
●「燃費61キロ以上」PHV来年発売、三菱自(朝日・8面)
●メーカー、相次ぎロシア進出、自動車部品、WTO加盟きっかけ(朝日・8面)
●米の新車販売数、5年ぶりの高水準、前年同月比15%増(朝日・9面)
●尖閣売却国と大筋合意、対中配慮決着急ぐ(産経・1面)
●外環道世田谷-練馬間が着工(産経・2面)
●「衝突防止」三菱自も新技術、来月改良のSUVに搭載(産経・10面)
●アップル1200万件流出か、顧客情報一部公開、日本人名も(東京・3面)
●主力企業、金融が収益源、トヨタ利益の3割、今期見通し、本業と相乗効果鮮明(日経・1面)
●ホンダ、北米で巻き返し、新「アコード」年35万台めざす、来年に新型ハイブリッド(日経・10面)
ひとくちコメント
東京外郭環状道路(外環道)の中で、事業計画の決定から半世紀近くも凍結状態が続いていた練馬から世田谷を結ぶ16.2キロの区間の工事が、ようやく着工した。総工費1兆2820億円を投入し、環境への影響を配慮して地下40メートルのトンネルとし、東京都が五輪開催を目指す2020年の開通を予定している。
5日には、東名ジャンクションの予定地で着工式が行われ、東京都の石原知事は「パリやロンドンは環状道路があり、極端な渋滞はない。外環道の整備は東京だけでなく、日本の活性化のために必要だ」と述べたという。
きょうの各紙が首都圏版などで取り上げているが、東京は社会面で「外環1.2兆円の効果は?」とのタイトルで、費用対効果などを検証している。それによると、国交省が挙げる外環の効果は、渋滞の緩和、災害時や大事故時の迂回、環境改善など。今回の着工分が完成すれば、練馬と世田谷間が現在環状8号線利用で約60分が、12分に短縮。都心の渋滞が緩和されるそうだ。
一方で、この間の用地買収は1割程度にとどまっており、「そのハードルは高く、用地買収をどれだけ早く終わらせるかが焦点となる」(日経)と伝えている。
《レスポンス 福田俊之》