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米国防総省先進研究プロジェクト局はこのほど、改良型の無人偵察機RQ-4「グローバルホーク」(計2機)の近距離編隊飛行テストを完了した。同無人機同士の空中給油技術が成功し、連続飛行時間がこれまでの41時間から160時間以上に延長された。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
作戦レベルから論じれば、無人機は監視、指揮・通信、電磁波攻撃・目標物の破壊などの能力により、米軍が「ネットワーク中心の戦い」、「非接触型作戦」を展開するうえで、重要な作戦プラットホームおよび攻撃手段となるだろう。
無人機はコストパフォーマンスが高く、パイロットの疲労による作戦への影響を受けないため、米空軍の軍事力発展の重心が無人機へ傾きつつある。米軍の無人機の経費は、2000年の時点では2億8400万ドルであったが、2010年には37億6600ドルに膨れ上がっている。パイロットの多くは、軍用機の操縦訓練ではなく、無人機の操作訓練を受けている。
米軍の発表した『2009―2047年無人機飛行路線図』は、多くの作戦領域で有人機の代わりに無人機を投入することを検討し始めている。米軍は今後さらに、無人機による独自編隊飛行、および空中給油コントロールソフトのテストを実施し、無人爆撃機X-47Bを空母に搭載する予定だ。アナリストは、「このすう勢が続けば、無人機が有人機に代わり主役となり、米空軍の軍事力の構成比率を大きく変化させる」と分析した。ある軍事専門家は、「2025年に、米軍の90%の戦闘機は無人機になる」とする大胆な予想を発表した。
無人機の空中給油技術の画期的な進展が、米軍の軍事力使用に対する意欲を高めることが懸念されている。冷戦終結から現在に至るまで米国の「一人勝ち」が続いており、国際紛争を武力により解決する傾向が強まっているが、死傷者の問題が米国のリーダーに武力使用をためらわせる制約要素となっている。無人機の空中給油技術の発展により、米国のリーダーは「死傷者ゼロ」という政治的需要を踏まえたうえで、敵国に降伏を強いることができる。(完結)(編集担当:米原裕子)