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【デルレービーチ(米フロリダ州)】終盤を迎えた米大統領選は、オバマ大統領陣営が23日、2期目の政策課題に焦点を当て、ロムニー共和党候補の政策課題との違いを際立たせるテレビ広告やダイレクトメール戦術を開始した。これは、共和党だけでなく民主党内からもオバマ氏は2期目の政策について十分に語っていないとの批判が出ていることに対応したものだ。
オバマ氏は同日、デルレービーチで開かれた支持者の集会で、ロムニー氏が絶えず立場を変え、ロムネジア(記憶喪失を意味するアムネジアに引っかけてロムニー氏を皮肉った言葉)に陥っていると批判。その一方で、「私は選挙戦でロムニー氏と違い、雇用と中間層のためのプランを打ち出してきた」と述べ、これまで唱えてきた2期目の政策課題を強調し、ロムニー攻撃とのバランスをとった。
オバマ陣営の幹部は、同氏のプランを列挙した20ページの豪華なパンフレットを350万枚刷り、150万枚は各地区の選挙事務所で配布し、残りは有権者の家庭に送付すると明らかにした。小冊子では、例えば医療保険改革で実現したことを説明する一方、教育改革では今後10年間に授業料の伸びを半分に抑えるとの目標を掲げている。
これに対しロムニー陣営の広報担当を務めるライアン・ウィリアムズ氏は、「投票日の2週間前に配られた豪華なパンフレットは、政策課題という点では何の実体もないものだ」と述べ、オバマ氏はまだ2期目の課題を明確にしていないと断じた。
一方、オバマ陣営の60秒の新たなテレビ広告は、雇用が500万人増加し、輸出も増加して住宅は値上がりしているなど明るいトーンを前面に出し、さらに今後4年間の課題を取り上げ、「教育と職業訓練を優先課題にして、製造業を回復させ、財政赤字を削減し、富裕層に多少の負担を求める。さらにアフガニスタン戦争を終結させる」と約束した。このテレビ広告は、フロリダ、オハイオ、アイオワなど激戦州のすべてで放映されている。
多くの共和党員だけでなく一部民主党員からも、オバマ氏はビジョンがなく、その政策課題についても医療保険の抜本改革などを掲げた4年前の大統領選に比べかなり見劣りするとの批判の声が出ている。
ロムニー氏はここに来て、「大統領の再選キャンペーンは信じられないほどスケールが小さく、細々したことしか言わない」と、オバマ氏の政策課題の貧弱さを突く戦術を採り始めている。
民主党の選挙コンサルタントでこれまでの大統領選にも関与してきたクリストファー・レハネ氏も「米国民が直面する課題は大きいのに、打ち出すボールは小さい。大統領陣営は大きなアイデアやテーマ、ビジョンを有効に発信する必要がある」と語った。