大津のイジメ自殺事件に芸能人も声を上げている――。
　タレントの中川翔子は１７日付のブログで、「遊びだったというなら同じ目にあってみろと言いたい」と怒りをぶつけた。中川は１０年に出版した自伝の中で、「キモい！」と言われた中学時代のイジメを告白している。ロンブーの淳もこの日、自身のツイッターで「僕は、小３の頃にイジメを受けていました」「ある日突然、クラス中に無視をされる恐怖を今でも鮮明に覚えています」とつぶやいた。テレビの前の明るい姿からは想像ができないが、実は過去のイジメ体験を告白している芸能人は多い。
　俳優の小栗旬はテレビのトーク番組で、机の中に給食の残りを入れられるなど陰湿なイジメを受けていたと話している。俳優の岡田将生も、昨年主演した映画「アントキノイノチ」のモントリオール世界映画祭受賞会見で、「心に傷を負った主人公の杏平と同じように僕もイジメの経験がある」と語った。女優の蒼井優、元モー娘の安倍なつみ、嵐の二宮和也もテレビ番組の中でイジメに遭った過去を明かしている。
　第１子出産を公表した歌手の倖田來未もそう。かつて安倍内閣のメルマガに登場し、イジメ撲滅を訴えている。小学校、中学校の２回いじめられたからという。妹で歌手のｍｉｓｏｎｏもブログで小５のときからのイジメ体験を告白。ラルクアンシエルのｈｙｄｅもオフィシャルブックでイジメられっ子だったエピソードを記している。ＡＫＢからＨＫＴに移籍した指原莉乃は、「もう学校に来ないでください」というメモをポストに入れられたという。フリーアナウンサーの久保純子は０６年に全国紙の紙面で、父の仕事の関係で滞在した英国時代と都内の公立中学校でイジメられたことを語っていた。
　いまの地位を築くまでには、壮絶な過去を乗り越えてきたようだ。

（日刊ゲンダイ2012年7月19日掲載）