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★ロンドン五輪2012
行けるぞ、ニッポン!! ロンドン五輪で全競技の先陣を切って、サッカー女子日本代表なでしこジャパンが25日(日本時間26日未明)、1次リーグ初戦のカナダ戦(コベントリー)に2-1で勝利した。大会直前の強化試合でフランスに敗れるなど、コンディションが不安視されたが、試合前、ロッカールームでの宮間あや主将(27)の“涙の檄”が闘争心に火を付けた。前半33分にMF川澄奈穂美(26)が、同じINAC神戸所属のFW大野忍(28)との絶妙のコンビネーションで先制。同44分には宮間が頭で追加点を押し込んだ。女子サッカー史上初のW杯&五輪の連続優勝に向け、上々の滑り出し。日本は28日(日本時間午後8時)、南アを4-1で下した強豪スウェーデン戦に臨む。
強い、やっぱり強い。なでしこが最初の花を開かせたのは前半33分だ。
ペナルティーエリア内でパスを受けたFW大野が、しっかりとキープ。相手ディフェンダーをかわすと、走り込んでくるMF川澄を視界にとらえ絶妙のヒールパスを送った。
「(大野)しのさんにボールが渡ったら前に行こうと。言葉がなくてもわかるんです。いいところでパスをくれた。角度はなかったが思い切り振り抜いた」という右足で放ったシュートは、GKをかすめるようにネットに突き刺さった。
まさに「あうんの呼吸」ともいうべき先制弾。中心メンバーを替えず、5年目を迎えたなでしこジャパンだからこそ決まったゴールだった。川澄も大野も、同じINAC神戸に所属。息が合わないはずがない。
カナダにはフィジカルの差で押される場面もあったが、先制点で一気に試合のペースを掌握。守備陣も含めた全体で細かいパスをつなぎ、時に大胆なサイドチェンジも繰り出す。まさに昨年のW杯を制したパスサッカーの真骨頂を発揮し、走り疲れたカナダ代表を“ガス欠”に追い込んだ。
前半44分、左サイドからDF鮫島彩のパスを今度も大野が受け、再び鮫島へ。ダイレクトでゴール前にクロスを放り込むと、たまらずGKマクロードが飛び出してくる。そこに猛然と走り込んだのは、身長157センチのMF宮間あや。頭で合わせ無人となったゴールにボールを躍らせた。
後半10分には右サイドを崩され失点したが、これがカナダのこの試合2本目のシュート。高さとパワーで圧倒してきたが、後半40分にはDFチャップマンが負傷退場。すでに3人の交代枠を使い果たし、足が止まったカナダには10人で追いつく力は残っていなかった。
試合前、初戦への緊張感をもっとも募らせていたのは、ほかならぬ佐々木則夫監督(54)だ。4年前の北京五輪も「メダル奪取」が目標だったが、初戦のニュージーランド戦は前半に2失点。なんとか追いついたものの「初戦には魔物がすんでいる」と、その難しさを痛感させられた。
だからこそ、指揮官はこの日の勝利を「非常に難しい試合。選手はよく我慢して戦ってくれた」とたたえた。そして、先制点をアシストした大野も「しっかり勝てたことは大きいと思う。自分たちが一番ホッとしている」と、初戦の緊張から解き放たれた表情をみせた。
「われわれは(W杯で)世界チャンピオンになったが、五輪ではチャンピオンではない。チャレンジャーなんです」という佐々木監督。勝っても決しておごらない、W杯を勝ち続けた去年のマインドは五輪の本番でも生き続けている。
「パワーやスピードだけなら海外のチームの方がもちろん上。でも、なでしこにはメンバー全員がゴールに向けた同じ絵を描ける。それが私たちの強み」という宮間。2点目のゴールにも「勝てたことは大きいが、修正点も出た。気を引き締めないといけない」と浮かれた様子はみじんもない。
「全競技の最初に勝ったことでオールジャパンを活気づけたと思う」と胸を張った佐々木監督。初陣の勝利は、日本選手団を、そして閉塞(へいそく)感を打ち破れないままでいる日本中に勇気を与えたはずだ。
■日本は世界王者であることを示した
カナダ・ハードマン監督「タフな試合になることは分かっていた。日本は世界王者であることを示した。でもわれわれも相手を少し困らせることができたと思う」