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なるほど、これは早かった。
米サンフランシスコを拠点とするソフトウエアハッカーで、オープンソースの熱狂的支持者でもあるグラント・ポール氏はアップルの新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」で、発売から24時間もしないうちに「脱獄(Jailbreak=携帯電話やゲーム機などでユーザー権限の制限を取り除いてソフトウエアを使えるようにすること)」に成功したことを明らかにした。ツイッターに関連写真も掲載した。
「chpwn」としても知られるポール氏は電子メールで、「アイフォーン5の発売前日に、自分のアイフォーン4SでiOS6の脱獄に着手し、数時間で成功した」と述べ、「その後、アイフォーン5を入手したが、その脱獄はもっと簡単だった」と説明した。
詳しくない方々に説明すると、「脱獄」とは、アップルなどが端末に設けているソフトウエアの制限の多くを無効にすることを指す。これにより、基本ソフト(OS)への「ルートアクセス」が可能になる。簡単に言うと、箱から出した新品のアイフォーンではできないことができるようになる。アップルのアップストア以外で入手した非公式のアプリケーションをダウンロードしたり、ユーザーインターフェースをカスタマイズしたり、といったことが可能になるのだ。
ポール氏が自身のツイッターアカウントに投稿した2枚の写真によると、同氏は新型アイフォーンにオープンソースのアプリ「Cydia」をインストールしたように見える。Cydiaはアイフォーン脱獄者が使う最も人気のアプリで、事実上、脱獄したアイフォーン向けの非公式アプリやカスタマイズを探すための入り口となっている。
これはかなりマニア向けで、一般ユーザーがアップル製品でやりたいと思っていることでも、やる必要があることでもない。しかし、脱獄の事実を知ればアップルが怒るのは確実だ。また、新製品がこれほど早く脱獄されたとすれば、それは急成長しているモバイル向けソフトウエアのハッカーコミュニティーがいかに強力かを示している。
グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載した端末の多くでは、脱獄が必要でない。アンドロイドは、コンテンツ配信サービスの「グーグル・プレイ」にはないアプリのダウンロードをおおむね容認しているからだ。(しかし、通信会社やメーカーがアンドロイドに加え、自社がカスタマイズしたソフトウエアをインストールしている場合は例外。一部のユーザーはこういったプレインストールを好まず、これを回避するために「ルート化」することが多い)
この「オープンさ」は、ソフトウエアとハードウエアを高い壁で囲うようなアップルのアプローチに勝るとしてアンドロイド支持者が挙げている点だ。
ポール氏は、「これがもたらす最大の影響は、他の脱獄クリエーターが独自の脱獄に着手できるようになる点だということを強調したい」と述べ、「過去には、こういった一連の方法を契機にして、他の人々が脱獄方法を生み出してそれをテストするのに必要なアクセスが容易になり、ひいては脱獄方法の一般公開につながっている」として自身の後に続く脱獄者が出てくることへ期待を表明した。